鉄道マニアにはもちろん、北陸を自由かつお得に周遊したい、そんな方にオススメなのが、北陸観光フリーきっぷ。
名古屋市内または浜松、静岡から北陸までの往復+フリーエリア乗り放題がセットになったこのきっぷは4日間乗り放題で16230円と非常にお得なチケット。
しかしながら、いくつかの条件や注意点、利用期間などもあるため、この記事では読者様に疑問が残らないように徹底的に解説します。
また、黒部宇奈月温泉やハイアットセントリック金沢のスイートルーム、現地で食べたもの、観光なども一緒にご紹介いたしますので、是非そちらもご覧くださいませ。
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北陸観光フリーきっぷとは?
北陸観光きっぷは出発地(名古屋・浜松・静岡)と北陸を特急「ワイドビューひだ」と「しらさぎ」で往復でき、フリー区間内は北陸新幹線・特急列車・普通列車の普通車自由席が何度でも利用できるきっぷです。
ここでまず注意しなければならないのが
特急「ワイドビューひだ」と特急「しらさぎ」を両方使わなくてはならないということです。
特急ワイドビューひだ」と「しらさぎ」の利用条件について
北陸観光きっぷでは特急「ワイドビューひだ」と「しらさぎ」で出発地と北陸エリアを往復できます。
しかしながらこれら片方を行きも帰りも利用することは出来ません。行きがが「しらさぎ」であれば帰りは「ひだ」を使わなくてはならないのです。
例 しらさぎ→しらさぎ ✖︎ しらさぎ→ひだ ◎
金沢や富山を往復したい場合は注意
ここで重要なのはしらさぎは金沢、ひだは富山行きのため 例えば名古屋発、金沢を往復したい場合
行き | 名古屋ー金沢 特急しらさぎ 3時間 |
帰り |
|
以下のような経路をたどらなくてはいけません。
フリー区間までの途中下車は基本なし、例外あり
フリー区間までの往復は基本的に途中下車できません。ただし、下呂・高山・飛騨古川駅に限っては途中下車が認められます。
フリー区間はどこからどこ?
フリー区間内は北陸新幹線・特急列車・普通列車の普通車自由席が何度でも利用でき、途中下車も可能。
北陸観光フリーきっぷの値段
北陸観光フリーきっぷの値段は以下の通り。4日間有効。
設定区間 | 大人往復 | 子供往復 |
名古屋〜フリー区間 | 16230円 | 8110円 |
浜松〜フリー区間 | 18330円 | 9160円 |
静岡〜フリー区間 | 19560円 | 9680円 |
名古屋〜金沢間の通常料金は往復14920円、時期によって販売される「北陸往復きっぷ」「名古屋往復きっぷ」でも13200円となるため、
この北陸観光フリーきっぷが、いかにお得か,わかると思います。
北陸観光フリーきっぷ旅のプランについて
当ブログ「ホテルブログ宿泊記」はホテルや旅館などのレビューを中心に発信させていただいてるブログです。
今回は金沢に新規開業したばかりの高級ホテル『ハイアットセントリック金沢』と前々から行ってみたかった黒部宇奈月温泉を訪れるため、お得なアクセス方法を探していたところ、北陸観光フリーきっぷを見つけました。
しかし、2つの場所を行って帰るだけではただのお得なきっぷになってしまいます。ですので、今回は普段なかなか乗れない地元の在来線をテーマに北陸3泊4日の旅を楽しんできましたので是非最後までご覧ください。
1日目 名古屋〜金沢 特急しらさぎで拠点となるホテルへ
13:48 名古屋駅から乗り換えせず金沢へ
行きは特急しらさぎに乗り名古屋発、米原を経由して金沢へ向かいます。
名古屋ー米原間は新幹線の自由席も乗れるため、その場合は30分ほど時短になる場合もありますが、今回は時間がかみ合わず、3時間の旅に。
16:50 金沢駅着、夕暮れの駅構内
金沢駅は世界に誇る美しい駅として注目されていますよね。白江龍三さんという方が設計を担当されたようで一見すると誰も駅だとは思えないデザインです。
この巨大な門は当地の伝統芸能である加賀宝生の鼓をモチーフにした木造の門なんだとか。
17:00 夕食は『八兆屋駅の蔵』金沢駅前店で地元の食材を
金沢はやはりお刺身が東京とは比べ物にならないほど新鮮ですね。刺身の盛り合わせやその他おつまみ、日本酒の飲み比べなどをいただき、2人で1万円弱のお会計でした。
19:00 ハイアットセントリック金沢のスイートルームに宿泊
宿は金沢駅から徒歩1分の立地にあるハイアットセントリック金沢に宿泊。私はこのハイアットブランドのファンで以前から訪れてみたい場所の一つでした。
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2日目 いざ氷見漁港を目指してローカル鉄道旅
7:00 ホテルで金沢の食材をふんだんに使った朝食
ハイアットセントリック金沢での朝食は、能登ポーク肉のコンフィや加賀丸いもを使った和風ベネティクトなど地元の食材を使った料理が多数ありました。午後は氷見漁港で昼食をとるため、食べ過ぎないように注意。
10:09 JR金沢駅からJR高岡駅。IRいしかわ鉄道
北陸観光フリーきっぷはもちろん新幹線の自由席も乗れるため、新高岡まで北陸新幹線で行けば早いのですが今回の旅の目的「地元のローカル線に乗る」が達成されません。
爆睡中&不機嫌な恋人を横目に金沢の景色を楽しみます。通常、この金沢ー高岡の運賃は840円。もちろんフリー区間であることから無料。
列車は一度、倶利伽羅駅で停車しここからはあいの風とやま鉄道として運行されますが、乗り換えはいりません。
11:12 JR高岡駅からJR氷見駅。JR氷見線
氷見線は日本の渚百選などにも選ばれる雨晴海岸や立山連峰、富士湾といった絶景をこれでもかと望める路線として有名で1年中カメラマンや鉄道マニアに人気です。
もちろんJR城端線やあいの風とやま鉄道線と同様に、観光客だけでなく、沿線地域住民の重要な通勤・通学・生活交通手段であるのは変わりありません。
11:19 絶景を進む、30分の乗車時間
海をここまで飽きることなく見ることは久しぶりです。とにかく驚かせれたのは水の透明度。富山は北海道よりも魚が美味いなんて聞いたことがありますが、全くその通りかも知れませんね。
雨晴海岸の美しさは昔の人にも感じていたらしく、かの有名な万葉集にも詠われたことがあるようですよ。
12:15 氷見漁港にて豪快な氷見浜丼をいただく
昼食は氷見漁港2F「魚市場食堂」にてずっと気になっていた氷見浜丼を注文。この量で2000円弱と凄すぎるコストパフォーマンス。
魚は朝どれのものを日替わりで出しているらしく身がしまっていて本当に美味しい。セットで魚のあら汁もついてきました。
14:00 JR高岡駅からJR富山駅 あいの風とやま鉄道
富山駅までは18分。サラリーマンの方や地元の学生が多く利用する路線みたいで、そこそこの乗車率。金沢に戻る場合、新高岡経由が一番近道ですがローカル線縛りは継続。
14:30 富山駅から金沢駅へ。北陸新幹線はくたか
帰りは新幹線の自由席を利用。朝早く起きたので少し仮眠でもと思ったのですが、あっという間に着いてしまいました。
15:00 ひがし茶屋街で抹茶のスイーツをいただく
ちょうど、移動で疲労度が高くなってきましたのでひがし茶屋街で休憩がてら甘いものをいただくことに。
18:00 人気回転寿司「もりもり寿し」で夕食
夕食は金沢駅東口徒歩1分「金沢フォーラス」6階にある「もりもり寿し金沢駅前店」へ。食べログ3,5超えの人気店です。
関東ではなかなか見ることのできないネタなどが種類豊富にあり、価格もリーズナブルなことから人気の理由がよく分かります。是非金沢で回転寿司をお探しの際は訪れてみてください。
3日目 吹雪の中、宇奈月温泉を目指して
16:00 ホテルをチェックアウト、黒部宇奈月温泉駅へ
ホテルの会員制度を利用して16:00にチェックアウト。本当は兼六園や近江町市場などを散策する予定でしたが結局、ギリギリまでダラダラと過ごしてしまいました。
16:45 黒部宇奈月温泉駅着、歩いて新黒部駅へ
金沢駅から約35分。昼寝の続きをしていると夢を見かけたところで到着。富山地鉄本線の駅である新黒部駅まで歩きます。
17:10 新黒部駅から宇奈月温泉駅、富山地鉄本線
新黒部駅にて吹雪の中、電車を待ちます。一緒に待っていたのは短パン姿の高校生。?マークが頭の中でいっぱいでしたが、地元の人からしたらこんな寒さは余裕なんでしょう。
いかにもローカルな感じの車内。注意しなくてならないのがこの路線では改札機がないため、降車時に運賃箱にお金を入れるか、宇奈月温泉駅での改札で支払いをする必要があります。
運賃箱にお金を入れて降車してきたのですが、領収書みたいのが出るわけでもないので、そのまま無人の改札機を通過しようとしたら『ちょっと、何も言わないで出て行くなんて』みたいなことを言われました。
なら無人にしているのはなぜ?とツッコミたくなりましたが郷に入っては郷に従え。
理不尽だったり理解しがたいルールなどがあるのが、ローカルあるあるですが、冷静に対応しましょう。
17:45 黒部宇奈月温泉やまのはに宿泊。絶景の露天風呂が有名な旅館
「やまのは」は黒部峡谷の絶景を大パノラマで楽しめる展望露天風呂が人気の旅館です。今回は別館「飛鳥」のお部屋に宿泊をし快適な滞在。
12.5畳の和室に広緑も付いてますので、家族での利用でも窮屈に感じません。
Seedでの夕食は楽しみにしていたビュッフェは人数が少なすぎるため中止になってしまいましたが、温泉が素晴らしく旅の疲れを癒すには最高の場所でした。
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4日目 雪景色の中、特急ワイドビューひだで帰路へ
旅館で朝食をいただき、極寒の雪景色の中、朝風呂に入った後、旅館をチェックアウトし富山を目指します。
宇奈月温泉周辺では朝から雪かきの作業に追われていて業者のトラックが何回も行ったり来たりで大変そうでした。
富山地鉄本線は昼に乗るとまた一味変わった雰囲気に。まるで雪山の中を下るように轟々と音を立て進みます。
外はこんな景色ですから無理もありません。乗客は私たちを含めて3ペアほど。おそらく観光客の方だと思います。
黒部宇奈月温泉から北陸新幹線で富山、そして特急ワイドビューひだで名古屋へ。と思ったのですが急遽、東京で用事ができてしまい乗ることはできずお見送りするような形になりました。
なんだか切なくなる旅の終わり。それだけ充実した濃い思い出が出来上がっているということですね。
北陸観光フリーきっぷの旅 まとめ
いかがだったでしょうか?私は青春18切符の旅が好きでよく計画を立てたりするのですが、今回の旅は同じ鉄道のたびながらも、18きっぷほどの制限はなく、自分が行きたい場所に行けるというメリットがありました。移動も楽でしたし。
これからもこうした少し面白い鉄道の旅をお届けできればと思いますので、是非とも、皆さんの考えるプランやコースなども教えていただけると幸いです。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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