アメリカ旅行の際、チップはどんな時どれくらい払えばいいのか?分からないことことありますよね。今回は実際に2024年にアメリカを訪れた際、筆者の経験をもとにアメリカでのチップ料金の相場について解説します。
本記事の内容
アメリカのチップ文化とは?
チップ文化とは、受けたサービスに応じて心付け程度に料金を払う文化のこと。日本や中国、韓国、シンガポールなどのアジア諸国などでは基本的にチップを渡す文化はない一方で、アメリカではマナーに位置付けられています。
なぜアメリカでチップを払う必要があるのか?
アメリカのレストランやホテルなどでは、チップを渡すことが前提となっているため、しっかりした知識がないと思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
チップの金額はサービスへの評価に反映していると捉えられる傾向にあるため、金額があまりにも少ないとサービスに問題があったのか?と思われてしまうでしょう。
特にホテルの清掃スタッフなどは、お客さんからのチップがなければ収入面で苦しくなる人もいるため、それらの理由からチップを渡すのは必要だと考えられます。
もしチップを払わなかったり極端に少ないと?
チップはサービスに対する感謝が前提となっているため、支払わずとも罰則を受けることはありません。しかし良いサービスを受けたにもかかわらずチップを支払わなかったり、極端に額が少ないとトラブルの原因にもなるため、注意が必要です。
以下では私がラスベガスで実際に起こったチップでのトラブルについて紹介しています。
実際にあったチップでのトラブル
これは私がラスベガスのパリスホテルに宿泊した時の出来事。パリスホテルは最近VIP専用の新棟を作ったようで、私は運が良くそちらにアップグレードされました。
出来たばかりなので家具は新品さながら、スタイリッシュなバスタブなど一見、良いこと尽くしのように思えますが、パリスホテル既存のロビーからは遠く、パリスホテルと言いながら実際にはHorseshoeホテルの中にあります。
ですので、このようにHorseshoeのカジノを通り抜け、VIP専用エレベーターを目指す必要があります。実際のVIPはおそらく別ルートからアクセスできるのでしょうが、庶民の私たちは徒歩で。
ロビーからお部屋まで10分程度かかります。普通のホテルなら目の前にエレベーターがあると思うので、一瞬でしょう。お部屋のグレードを上げてもらったので文句は言えませんが、かなりの手間です。そしてここでチップでのトラブルが起きてしまいました。
お部屋について30分ほど経つとチャイムがなります。かなり体格のいい女性のベルボーイが立っていました。
チェックインの際、スーツケース2つを部屋まで運ぶように頼んでいたのです。いつも通り(ここで最大のミス)ベルボーイにチップとして2ドル渡します。しかしここまでの道のりを考えれば、2ドルじゃ足らないというのは後で考えれば分かりますよね。
案の定、大きなため息をつかれてスーツケースを雑に扱われてしまいお互い嫌な思いをします。確かにスーツケースを2つもってここまで来るなら20分くらいはかかるでしょうから、2ドルじゃ少ないのは分かります。
けれど歩かなければならない構造にしているのはホテルの責任だし、配慮が足らなかったのは認めますが、なんだかモヤモヤした結果に。ケチくさい話ですが、1泊10万円もする部屋なのにチップくらいで揉めるの?と、ザ日本人の感想が出てしまいました。
一般的な場面ごとのチップ相場表
チップの相場はあくまで一般的な場面ごとで言われている相場であり、状況に応じて変える必要があります。あくまで参考程度にシーン別チップの相場と支払いのタイミングについてご覧ください。
タクシー・Uber/Lyft
サービスに対する感想 | 金額 |
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0~10% |
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15%程度 |
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20%以上 |
基本的には10%〜15%が普通ですが、とても良いサービスを受けたと感じる場合は20%払うようにしましょう。
支払いのタイミング
タクシーを利用した場合、チップの支払いはタクシー料金の支払いと同時に渡します。お釣りが生じる場合、運転手のよってはそれらをチップと認識してしまうケースがあるため、英語が不慣れな場合は、事前に両替をしておくのが良いでしょう。
また、UberやLyftといったライドシェアサービスであれば、乗車後ドライバー去った後にアプリ上からチップの支払いをすることができるため、トラブルなくやり取りができ非常に便利です。
レストラン
サービスに対する感想 | 金額 |
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10~15% |
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20%程度 |
|
20%以上 |
近年のアメリカのレストランでは通常20%程度、サービスの満足度が高ければ20%以上のチップを払うのがマナーになってきています。
支払いのタイミング
レストランで食事をした際のチップは通常、請求書に書く欄があり記入するか、タブレット式の場合、選択肢の中から選ぶお店もあります。現金でのお会計の場合は、テーブルにチップを含んだ金額を置いておくか、担当してくれたサーバーに直接渡しましょう。
ホテル
サービスに対する感想 | 金額 |
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2ドル程度 |
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2〜5ドル |
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2〜5ドル |
ハウスキーパーに部屋を掃除してもらった。 | 2ドル程度 |
ウェイターにルームサービスを運んでもらった。 | 2ドル程度 |
ホテルでのチップ料金の目安はあくまで平均的なものであり、何か難しいリクエストに答えてもらった場合は、追加のチップを渡す場合もあります。
支払いのタイミング
ドアマンやベルボーイ、コンシェルジュ、ウェイターなどからサービスを受けた場合、その場でチップを支払います。
一方で、ハウスキーパーは直接顔を合わすことがないことからチップ渡す機会がありません。ハウスキーパーへのチップは目につきやすい場所に置いておくのが良いでしょう。逆にチップ以外の紙幣は勘違いされてしまう可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
アメリカへいう際には、チップについて理解する必要があります。額が大きいから良いというわけではなく、あくまで大事なのはスマートさ。是非、これらのことを意識して、アメリカ滞在をお楽しみください。